京のボードゲーム会
【日本で作られたゲーム】
京のボードゲーム会で用意しているのは、ほとんどがドイツのゲームです。
ドイツでは30年以上前から、毎年たくさんのゲームが作られ遊ばれてきたのです。
そんな中、少数ですが日本人が作ったゲームも用意しています。
日本人がデザインし、アートも担当したゲームです。
イベントやゲーム専門店で販売される事が多く、残念ながら今では手に入らない物もあります。
日本で作られたおすすめゲームを紹介していきます。
【ゲーム紹介】第1回
7th Night(セブンスナイト)
ゲームデザイン:池田康隆 アートワーク:長谷川登鯉
プレイ人数:2人 プレイ時間:約15分
妖精の男の子(オベロン)と女の子(ティタニア)が、どちらが多くフェアリーサークルを作れるか競っています。
数字が描かれたフェアリーカードを互いに出し合い、
相手より多く(フェアリーサークルが描かれている)フラワーカードを手に入れましょう。
プレーヤーは自分の妖精を選び、フェアリーカードを1セット受け取り、フラワーカードをはさんで向き合います。
手番では3枚の手札から1枚フェアリーカードを選び場に出します。
カードの数字分フェアリーこまを動かし、フラワーカードの手前にそのカードを置いていきます。
手札を全部出し切ったら、数字の合計の多い方が、そのフラワーカードを勝ち取ります。
より多くのフラワーカードを取ったプレイヤーが勝利します。
ルールはシンプルですが、戦略性のある奥深いゲームです。
2版で更に素敵なデザインになったアートにも注目して下さい。
絵本の一頁のようなカード、愛らしいフェアリーこま。
人目を引く丸い箱には、黒地にフェアリーサークルが描かれています。
箱側面のアイコンもお見逃し無く。
そしてぜひ、何度も遊んでみてください。
(初版・2版の説明書を参考にし、一部引用しました)
【ゲーム紹介】第2回
Love Letter(ラブレター)
ゲームデザイン:カナイ セイジ イラスト:杉浦 のぼる
プレイ人数:2人~4人くらいまで プレイ時間:5分
ここではない場所、今とは違う時代。
とある小さな王国に、一人の姫がいました。その姫は気立てが良く、誰とも分け隔てなく接したため、国の皆から好かれていました・・・
プレイヤーのあなたは、姫に恋する若者です。
城に仕える様々な身分の協力者の力を借りて、姫に恋文を渡しましょう。
8種類16枚のカードには、姫を含む役職がそれぞれ記されています。
たった1枚の手札に、山札から引いた1枚のカードを加え、どちらか1枚を捨て札にします。
カードは捨てる時に効果を発揮するので、ライバルの他プレイヤーをゲームから脱落させましょう。
山札が尽きたら、残ったプレイヤーの中でカードの数字が一番大きいプレイヤーの勝ちです。
短時間で遊べて、何度も繰り返したくなるカードゲームです。
初めて遊ぶ人には、素敵なストーリーを伝えてあげましょう。
『Love Letter』は名前の通り、とてもロマンチックなゲームなのですから。
(初版の説明書を参考にし、一部引用しました)
【ゲーム紹介】第3回
今回は2種類のゲームを紹介します。
いろは
制作者:たなごころ 筆文字:すずり
プレイ人数:2人~4人 プレイ時間:15~30分
いろは歌は、すべての仮名を重複させずに使って作られた歌。
『いろは』はこの47個の文字たちを言葉を紡いで取り合うゲームです。
このゲームでは、二巻の巻き物を使います。
いろは歌が書かれた得点チェック用(いろは巻き物)が一巻。
もう一つの白紙巻き物に、新しい「いろは歌」を作っていきます。
プレーヤーは手札と場札の文字札を組み合わせ言葉を作り、白紙巻き物に並べます。
使った文字は、いろは巻き物におはじきを置き、 得点とします。
同じ文字はもちろん、「ん」も無いのでご注意を。
いろは巻き物と文字札の字は、やさしい曲線で書かれていて、巻き物の雰囲気に良く合います。
タイトルも箱も中身も、すべて和風にまとめられた『いろは』で、一期一会の新しい「いろは歌」を、楽しく作っていきましょう。
(説明書を参考にし、一部引用しました)
STAMP GRAFFITI(スタンプグラフィティ)
制作・出版:うずまきスイッチ
プレイ人数:3~6人 プレイ時間:15~30分
回答者以外のメンバーは絵描きさんになり、みんなで一つの絵を描きます。
回答者に絵が何なのかを当ててもらい、宝石(点数)を貰いましょう。
ただし書ける線は「スタンプカード」に描かれたマークのみです。
京のボードゲーム会では、お絵かきゲームの『テレストレーション』が定番になるほど人気です。
でも、絵心の無い私には「もっと上手に描けたら」と思うことも度々・・・。
そんな私でも、心置きなくお絵かきできるのが『スタンプグラフィティ』です。
書ける線がカードで制限されているので、絵の上手下手は気にしません。
しかも一人で描くのではなく、各自1枚のスタンプカードを使い、その線を組み合わせて絵を作り上げていくのが素晴らしい!
皆の共同作業・共同責任というわけです。
出題者の思惑を超えた傑作・迷作になる事も。
みんなで楽しむパーティーゲームですが、2版には「いろんな遊び方」説明書も入り、難易度の調整方法も載っています。
状況に合わせて遊んでみてください。
(説明書を参考にし、一部引用しました)
【ゲーム紹介】第4回
もぐらのすごもり
ゲームデザイン:佐藤敏樹 アートワーク:井上磨
プレイ人数:2人 プレイ時間:10~15分 対象年齢:6歳以上
ゲーム概要
もぐらが巣ごもりをするために、ちょうどいい穴を探しています。
もぐらはちょうどいい穴を見つけることができるでしょうか。
このゲームはもぐらが描かれたチップを1m先のコップの中に投げ入れるアクションゲームです。
かわいいもぐらの絵とカラフルなコップに誘われて、遊んでみましょう。
シンプルなルールで、子どもだけでなく大人も楽しめます。
チップを入れるのは思ったよりも難しいけれど、入ると嬉しくなります。
コップの間隔を狭めてくっつければ難易度を下げる事も出来ます。
チップの厚紙タイルはしっかりしているし、ルールがラミネート加工されているので、子どもが手荒に扱っても大丈夫。
短時間で出来るので、ゲームに慣れていない子どもにも おすすめです。
(ルールを参考にし、ゲーム概要を引用しました)
【ゲーム紹介】第5回
襲ノ色目
ゲームデザイン:折口日向 イラスト:舟岡
所用時間:30分程度 プレイ人数:3~4人 対象年齢:10歳以上
物語
今年も宮中では華やかな行事が催されるようです。宮中の着物という着物を並べ、選んだ物を重ねて着飾り、
1番綺麗な十二単を着ることのできた者には褒美が与えられるとのこと。
最も美しく、雅な十二単を纏うことができるのは、一体誰なのでしょうか。
干菓子が入っていそうな四角い桃色の箱。その上に描かれた着物姿の乙女。
中には乙女や和の文様のカード、着物地のくるみボタン、そしておはじき。
着物に見立てた和柄カードを乙女のイラストカードに重ねて着せることで、十二単を纏っていく様子を表現します。
手番ごとに一枚、着物カードを選び手札にします。手札を複数ためて出し、役の得点を得ます。
カードを取った順番が変えられ無い事、役は早い者勝ちというしばりが、カードを出すタイミングを考えさせます。
雅な役の名前や、くるみボタンの得点カウンターも素敵で、着物カードが並んだゲーム終了時は、とても華やかです。
ぜひ、この和の世界を遊んでみてください。
*京のボードゲーム会では、より遊びやすくする為に、得点カウンターと同柄のプレイヤーマーカーを用意しています。
(説明書を参考にし、物語を引用しました)
【ゲーム紹介】第6回
街コロ
ゲームデザイン:菅沼正夫 イラスト:堀田昇
プレイ人数:2~4人 プレイ時間:30分 7才~大人向け
ゲームの施設は、全てカードになっています。麦畑・牧場・パン屋・森林や各種工場などなど。
サイコロを振ってコインを稼ぎ、自分の街を作り上げていきましょう。
4つあるランドマーク全てを、一番早く建設できた人の勝利です。
ドイツではKOSMOS社から発売され、ドイツ年間ゲーム大賞2015最終候補作にノミネートされました。
この機会に、ぜひ遊んでみてください。
【ゲーム紹介】第7回
大怪獣コトバモドス
製作:一年中未来 ルールデザイン:郡山喜彦
プレイ人数:2~5人 プレイ時間:5~20分 対象年齢:6才~99才
一文字書かれた文字タイルを9枚組み合わせ、3文字の言葉を3個作りましょう。
他のプレイヤーに見られないよう、ついたての中で素早く作り、 言葉は紙に書いておきます。(問題作成)
全員が言葉を作ったら、文字タイルを混ぜて別のプレイヤーに渡しましょう。
スタートの掛け声で、いっせいに3個の言葉を作ります。(問題回答)
最後は(答え合わせ・得点獲得)です。 3文字の言葉だから、答えなんてすぐに分かる・・・と思っていたら大間違い。
相手が考える言葉と全然合わない事もしばしばです。
気心の知れたメンバーでわいわい遊ぶのも、初めて遊ぶ人と言葉の違いを楽しむのも、どちらもおすすめです。
2015年11月、文字タイルのフォントも含め、全アート描き下ろしで再販されました。
【ゲーム紹介】第8回
モモンガ・ジャンプ
作者:ナスケン イチロー
プレイ人数:2~4人 プレイ時間:30分程度 対象年齢:8才~大人向け
ひときわ目を引く斜め切りの丸太。これはランディングツリー、モモンガが飛び移る木です。
モモンガをジャンプ台から板ではじき、上手にランディングツリーに着木させましょう。
この丸太の面は3つのエリアに分けられていて、その位置によって1から3の数字が割り当てられています。
まずは、上手にモモンガを飛ばせるようになりましょう!
この1から3の数字を使うゲームが3種類用意されています。
最初におすすめするのは、入門ルール「食べ物どこかな編」(10~20分)です。
食べ物コマを使ったメモリーゲームで、モモンガのジャンプに失敗しても「風の神」が助けてくれます。
モモンガのジャンプに目を奪われがちですが、5種類の食べ物トークンも素敵な雰囲気。個人的には「ハルニレの芽」がお気に入りです。
このゲーム、箱に「Made in Hokkaido」とあります。
ランディングツリーは北海道下川町産トドマツで、モモンガはエゾモモンガと北海道づくしです。
エゾモモンガの動画、一度検索してみてください。大きな目が愛らしく、かわいいですよ。
そしてぜひ、このゲームでモモンガを飛ばしてみてくださいね。
【ゲーム紹介】第9回
アルパカパカパカ
作:ぺけ
プレイ人数:2~6人 プレイ時間:15分 年齢:6才~
アルパカブリーダーになって、アルパカコンテストで優勝しましょう!
長い首と素敵なアクセサリーは高得点。より美しいアルパカを目指します。
ドロドロにならないように気をつけながら・・・
シンプルなカードゲームです。 頭と胴体のカードを受け取り、ゲームスタート。
首が描かれたカードはよく混ぜ、裏向きの山札にします。
手番で出来る事は一つ。次の3つから選びます。
1:山札から2枚引き、1枚は自分のアルパカに置き、1枚を裏向きに捨てる。
2:捨て札から全部引き取り、全てを自分のアルパカに置く。
3:誰か一人とカードを交換するように交渉する。
山札が無くなったら、得点計算です。 アルパカの首が段々長くなっていくのは単純に楽しめます。
勝っても負けても ほのぼのするのは、イラストの力でしょうか。
我が家では、3世代で遊ぶ定番ゲームになっています。
【ゲーム紹介】第10回
どうぶつしょうぎ
ゲーム考案:北尾まどか イラスト:藤田麻衣子
プレイ人数:2人
「もりチーム」と「そらチーム」に別れて対戦しましょう。
メンバーはライオン・ゾウ・キリンの3頭と1羽のヒヨコ。相手のライオンを捕まえると勝ち!
3マス×4マスの盤面に、コマは8つだけ。将棋が元になっているルールは、とてもシンプルです。
動物が描かれたコマは、赤ちゃんが飲み込まないサイズで、こどもが手をのばしたくなる積み木のような形です。
写真は2009年7月購入のハンカチ盤とひのき製コマ。 2009年9月幻冬舎エデュケーションから製品版が販売され、購入しやすくなりました。
販売年数が長く、取り扱い店舗も多いためでしょうか。身近でも「持っている」という声を聞く機会が増えました。
【ゲーム紹介】第11回
Token Collection(トークンコレクション)
ゲームデザイン:ランクD
プレイ人数:2人 プレイ時間:5~10分
木のケースに入ったカラフルなコマが、興味を惹きます。
6色のコマを使う4目並べです。
手番で、相手に渡してもらったコマを1個置く。
これを交互に繰り返し、4色のコマを直線上に途切れずに置き、 「コレクション」と宣言したら勝ち。
短時間で繰り返し遊べます。